謎の家族旅行その3-興福寺・唐招提寺
今年、本当は、初日に三井寺・正倉院展と、
興福寺(仮金堂での八部衆と十大弟子)を見て、
翌日は9年ぶりに大改修が終わって4日から一般公開が始まった唐招提寺金堂と、
薬師寺をひさしぶりにのんびりまわり、
できれば秋篠寺・法華寺・西大寺とその周辺を・・・など、
仏像・寺・奈良好きには黄金のルートを予定していたのですが(*'-')
150分待ちにあえなくダウン。
翌日月曜も、早く出発したいのをおさえて、
家族旅行ですから朝はのんびりバイキング(^^;
とかしていたら!
何故か近鉄が事故で20分も遅れるなども加わり、
興福寺に着いたのは、もう10時を過ぎていました(^^;
定番の鹿さん(笑)
そして仮金堂はといえば、
穏やかな秋晴れの美しい空!
・・・の下がこんな状態とは;;;;;;;;
その場にいたお寺の方に、何分待ちですか?と聞いてみたら、
「さ・・・ささ・・・」
と言ったまま、苦笑いしてらっしゃる(ほんとです(笑))。
そ、それはつまり・・・と札を見れば・・・
「180分待ち」
・・・う、もうね、並ぶしかないんです;;(苦笑)
地味地味地味~と並びます。
大阪から来たというおばちゃん二人と仲良くなり、
途中で冷たいお茶まで買ってきてもらいつつ(^^;
でも、私は、奈良にいられるだけで幸せ(*'-')
。。。とか強がっていられたのも、1時間半くらいですかねー。
じりじり動くので座ることもできず、腰が折れそうに痛くなってきました。
夏日かも?と言われた暑い日で、日差しも辛かった・・・。
時間を追うごとに人も増えたようで、確認できたので210分待ちの札まで出ていました。
・・・みんな、平日なのに、何やってんだ;;(私もだけど(爆))
そんな思いをして入った仮金堂。
中も当然、止まらないで下さい、割り込まないで下さい、
一方通行ですから戻らないで下さい・・・の大混雑・大音声・・・。
そんな中で、いつもこのお堂にいる釈迦・薬王薬上菩薩の大きな三像が、
ちょっと後ろにどかされた?四天王と一緒に背後に。
阿修羅を中心に八部衆と十大弟子が須弥壇のギリギリ前方にずらっと。
一見して、変!(爆)。
どっしりした三尊像の前で、華奢でちっこい阿修羅たちは、
姿態もぎこちなく、まるでお人形さんのように並べられている!・・・ようだ。
そもそも、古い史料や経典などに出ている安置のし方とは全然違い、
ひたすら阿修羅さまさまで並べているのだから、変に感じるのが当然かなと。
でも不思議なことに、
春に東博に来た時よりも、視点が自然なのでよく見える彼らを、
ずーーーっと見ていると、
(人の流れから出て、お堂のすみっこに長居してました)
阿修羅たちのほうが大きく見えてくるのです。
像の格の違いかなあ・・・。
中でも私の大好きな五部浄。
肩から上だけになってしまった像。
阿修羅の向かってすぐ左に、他像の足元にあたる高さに、ガラスケースなしで、
いました。
その遠くをみすえる目の、まっすぐ先に立つのが、恐くて恐くて・・・
射すくめられる思いで、そっとその前に立てば、
ものすごい重圧で押しつぶされそうでした。
とりあえず、怒ってましたしね(笑)。
いつも、どこでも、愛らしい微笑みを絶やさなかったサカラも、
この日だけは、あきれたように不機嫌な顔をしていました。
十大弟子はみな一様に苦虫を噛み潰していましたし・・・。
何に怒っていたのかは、私などにはわかりません。
1時間ほど、中にいたでしょうか、
出る前にもう一度見渡せば、最後はやはり、変な違和感いっぱいでした。
お堂で見る阿修羅、と銘打っていますが、
これでは、ただの、お堂で見る博物館、です。
お寺の思惑とは離れてしまい、心静かに頭をたれて佇める空間ではなくなっていました。
もっとも、興福寺再建建立のための資金集めとしては、
北円堂とセットでひとり1500円の拝観料は、
思惑以上の効果があったのではないでしょうか。
それに・・・
これでお役御免となる仮金堂の、
いつも閑散としていた時代を見ていた者としては、
最後に満員御礼続きで、お堂には良い思い出になるかな、と^^
あまりの博物館化に辟易とし、仮金堂を出てからふらふらと、
東金堂へ・・・ここも昨今は人は多いですが、
まだしも、静謐な風が吹いていますから。
チケットがセットになっている北円堂は、来年以降も見る機会があるはずですので、
今回は、パス。
そのまま、唐招提寺へまわりました。
2000年に爆走して以来、完成を心待ちにしていた金堂です。
くっ・・・涙(笑)。
いつも、だだいまーと言いますが、今回ばかりは、おかえりなさいと小声で。
古い木材をできる限り生かし、見た目も古様そのままでしたけれど、
近づけば新しい木の香がふわふわ漂っていました。
巨大な像たちは、一時おうちがなくなっていたことなど、
ついと感じさせぬ、変わらぬどっしりとした存在感。
彼らにとってたかが9年は、何ほどの時間でもないのかもしれません。
戒壇と講堂をまわり、東室や経蔵をぬけて、いつものように新宝蔵へ。
トルソーはじめ、いつまでもその前に佇みたい像が並んでいます。
ここは決してお堂ではなく、狭い収蔵庫の体裁でしかありませんけれど、
先ほどの仮金堂の中よりよっぽど穏やかに像と対峙できます。
それでも、懐かしいのは、これらの像たちが、
雨の中、薄暗い講堂に仮に安置されていた、あの9年前の秋の日です。
今回、ここで時間切れ。
西ノ京の駅まで歩きながら、またしても、薬師寺は立ち寄れませんでした。
ふう・・・
その後、金閣寺・銀閣寺・清水寺という、
私よりよっぽどまっとうな関西旅行をしてきたゆう君とパパに、
京都駅で合流。
「おつまみセットが気になる」と言ったパパのために、
蓬莱の売店前でまたしても20分並び・・・あやうく新幹線に乗り遅れるところでした(^^;(笑)。
(おしまい)
正倉院展に入る前と出た後に、興福寺の行列をチェックしましたが・・・
あの中にまるささんがいらしたとは(苦笑)
夕方に、もう一度見た時にも2時間待ち・・・(涙)
唐招提寺もすごく気になってたのですが、今回はちょっと遠いので断念しました。
近いうちに奈良の寺めぐりをする時に、絶対行きます^^
by ★ASA☆ (2009-11-11 22:09)
♪ ★ASA☆さん、うっ!見られていたのですね!(爆)。
日光アレルギーがあるので、帽子・ストール・アームカバーで完全防備、
それにマスクと眼鏡してた怪しげなのがいたら、それが私です(笑)。
お寺の方が教えてくださいましたが、
8日の日曜から人出が更に増えて、
お堂の裏手まで行列を誘導するようになったそうです。
唐招提寺は、是非、薬師寺とセットで!
私のように、何度西の京訪ねても、
唐招提寺だけで時間切れ、というのは、阿呆ですから(^^;(笑)。
(どうしても行きたくて、無理して行くので好きな唐招提寺だけで精一杯なのです
・・・薬師寺の聖観音像も大好きなのですが・・・)
by まるさ (2009-11-11 22:32)
そうですね!薬師寺も行かなくては♪
薬師寺と言われて、気がつきました!
東大寺じゃなくて、新薬師寺に行けば良かったと・・・(涙)
by ★ASA☆ (2009-11-12 20:44)
♪ ★ASA☆さん、とってもありきたりですが、
飛火野、ささやきの小道を通って、新薬師寺、白豪寺へ、など、
やはり何度訪ねても心ひかれますよねー^^
by まるさ (2009-11-13 09:30)