謎の家族旅行その2-正倉院展
さて、近鉄奈良駅を降りて、まずすることは、そう!
エネルギー補給(爆)。
おばさん二人は、たしか去年くらいまでスタバっだったような気のする、
駅内のファストフード系喫茶店でサンドイッチセット。
・・・ここで彼女の様子がちょっと変・・・
登り大路を歩き始めたところで、あまりに具合が悪そうだったので、
無理せず帰らせることにさせました。
・・・正倉院展だけでもつきあう!と言ってくれたのですが、
入館まで並び、中も大混雑は間違いないと思ったので。
どう考えても、三井寺観音堂で小一時間待たせたせいな気が(^^;
ごめんよ~(^^;
メールで彼女の様子を確認しながらも、奈良博新館まで驀進、
今年はあろうことか、東博の年間パスを忘れてきたので(奈良博も入れる)、
近鉄の窓口で先にチケット買っておいて、そのまま列に並びました。
30分待ちとのことで、日曜午後の正倉院展としては、順当。
それに、入り口前の並ぶ場所の頭上には、6,7台のテレビモニターで、
正倉院御物の解説を流してくれてました。
これ、いつからなんでしょう、毎年彼女と一緒なので気づきませんでした。
順番待ちの時間にはなかなか良いかもです。
カシャン、ぴろ~んと、古代の楽の音も流れてきますし(笑)。
今年の正倉院展、目玉は光明皇后直筆の「楽毅論」。
それが入り口入ってすぐ、2点めの展示だったので、思わず悲鳴。
やめてくれ~、ただでさえ入り口は無意味に大混雑なのにっ(^^;(苦笑)。
光明子、臣下初の皇后です。
今の美智子皇后、雅子妃の苦労を想像するまでもなく、
決して堂々と胸を張ってばかりはいられなかっただろうに、
前を向いて毅然と歩まなければならなかった、
その迷いと、断ち切るための強さが、筆の流れの合間に見えるようで・・・
かつて見た時はもっと料紙も大きく、文字もただ男っぽく骨太に見えたものですが、
今回、そんな風に揺れて見えたのは、
自分が年をとれたお陰かもしれません。
私より少しお年下の時に書かれたものです。
それから、背面に華やかな花卉や花食い鳥をこぼれ落ちんばかりに装飾した、
琵琶。
木画といって、木の切れ端や細かい鹿角などを埋め込んで描く技法で、
螺鈿や宝玉の持つ華々しい輝きはありませんが、
繊細微妙で柔和な色彩が、見れば見るほど人をひきつけてやみません。
表の撥受け部分には、狩猟したり宴会したりして楽しむ人物図。
こちらは墨と色で、興味深く描かれています。
この琵琶を入れていた袋も、
薄い水色の地に細かな装飾の施された素晴らしいものです。
螺鈿装飾の、直系40センチ近い、鏡。
宝庫に似寄りのものが9面伝わり、毎年ちょろちょろと出ています。
私はその中のいくつを見たことになるのか・・・ちょっと不明ですが、
今回のものは、中でも特に華やかでまとまりがあって、好きです。
実は9面のうち5面は鎌倉時代に盗難にあって破損、
4面は明治時代にもとの形まで復元されましたが、
1面はどうやら破片のままのようです。
今回出品のものは幸い盗難にあっていないもののようで、
美しさの差はそのあたりにもあるのかもしれません。
バチルのちっちゃな刀子。
今回は緑(紺)のものだけで、私は赤いほうが好きなのですが^^
守り刀として腰に装飾品としてつけると同時に、
木簡を削る、消しゴムとしての実用品だったと言われています。
紙の貴重な時代、木簡という木切れに字やら絵やら書いていたわけですが、
書き損じたり、もう不要となった文面は、木ですから削ってしまえば、
またサラになるので使えるわけです。
あとは箱類が綺麗でしたね^^
というか、紐も毛氈も、何もかも素敵ですが(笑)。
あまり興味があるほうではありませんが、
伎楽面とその時着ていた装束も出ていました。
人は亡くなってはるかになるのに、着ていた服だけ残って、
知らない未来の大衆の前でさらしものになるとは・・・
どんな気持ちなのでしょうか。
呉女という、若い女性の面がふたつ出ていまして、
片方は時々ポスターにも使われたりして有名な、
どこから見ても美人なお面。
片方は、正面から見ると下ぶくれで鼻息も荒そうな、
どうしちゃったの、あなた(^^;と言いたくなる顔ですが、
何故か向かって左からの横顔は、絶世の美女に化けていました。
女とはそういうもの・・・とでも言いたかったのでしょうか、奈良時代の作者も(笑)。
そんな感じで、博物館を出たのが3時すぎ。
さあ、今年は、興福寺で開催中の「お堂で見る阿修羅」、
これを見るのも大きな目的で来ました。
日曜ですが、夕方近いですし、並ぶのも1時間ちょっとくらいかな?^^
「150分待ち」
ハ?
放送で「6時すぎに再度おこしください」・・・
無理だちゅーのーーー(爆)。
一応家族旅行でして(^^;
宿は大阪にとってあったので、この日は諦めてそのまま大阪へ向かいました。
宿に向かう途中の、大阪の夕景。
ところで、この日ゆう君とパパは神戸をまわったようですが、
別にお買い物にもスイーツなどにも興味ものないふたり、
早々に飽きて、なんと2時半にはホテルに入り、
テレビで浦和レッズの試合を見ていたそうです(爆)。
「楽毅論」は、私もいきなり陳列されてたんでビックリしました^^;
私も、彼女がどんな気持ちで書いたんであろう・・・と、思うとウルッと来ちゃいました;;
今回は、ホントに素晴らしい宝物が多かったので、すごく良かったです^^
興福寺は、私もブログに書きますが・・・同じです(涙)
by ★ASA☆ (2009-11-11 21:53)
♪ ★ASA☆さん・・・興福寺、やはり・・・(苦笑)。
正倉院展で充分人ごみにもまれた後、更に2時間も3時間も並ぶって、
ありえませんよね(^^;
by まるさ (2009-11-11 22:22)