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秋の美術館巡り2-サントリー美術館

昨日書いた山種美術館の後、恵比寿まで戻って地下鉄日比谷線に乗り、


ふたつめの六本木で降りて、サントリー美術館へ。


 


・・・今気づいて地図見たら、山種からなら、


どう考えても地下鉄広尾駅へ向かうのが普通でしたね(^^;


恵比寿-広尾-六本木 ですからねっ(^^;


でも、超絶方向音痴な私には無理なのでしたヽ(´・`)ノ


 


 


とまれ六本木駅からは地下道直結で東京ミッドタウンへ。


地上の道でも良いのですが、あのあたりは何とはなしに、


後ろ暗い雰囲気・・・と言うのも変ですね(^^;


昔ながらの夜の街っぽさ、とでも言ったほうがいいんでしょうか、


そんなものを感じるので、地下道ありがたいです。


 


 


サントリー美術館では、


「美しの和紙」(うるわしのわし)展をやっています。


タイトルから、はて?綺麗な千代紙でも並んでるのかな?と思って、


さして行くつもりもなかったのですが、サブタイトルが、


「天平の昔から未来へ」


・・・天平!!!


何が出るの!?ってことで、サクッと行きたい展覧会候補に上がったのでありました。


 


 


実際の展示は、奈良時代の経典・寺の資料・戸籍の断簡から始まり、


○○切、と言われる平安時代の書跡の断簡や、江戸時代の朱印帳など、


和紙というより文字と内容がとても興味深いもの、


お寺で使われる散華や奉納される和紙造花、神社の御幣といった祈りに絡むもの、


近世の職人尽くし絵に代表される、紙作りの資料や浮世絵、


そして紙製の布団や着物、羽織(なんと、洗えるらしい!(笑))、


紙製品を意匠とした絵柄の着物、細工もの、


それから折形、更には和紙を使った現代の工芸品、イサム・ノグチの作品まで、


まさに「和紙」をキーワードとしたあらゆるものを集めた展示となっていました。


切り口が面白いので見ごたえあります。


ただ、千代紙のチの字もなかったので(笑)、そういうものを期待する向きにはおすすめしません。


 


 


他の伝統工芸と同じく、手漉き和紙の伝統も、


洋紙のみならず、機会漉き「和紙」や、


手漉きの中にも安易な再生紙や木材パルプ入り「和紙」を生産する風潮の中、


足元から崩れつつあるようです。


うちのパパの父方の本家が、有名な和紙産地の問屋をやっているのですが、


親族が集まった席で、いまだに手漉き和紙にこだわる地元のある職人さんのことを、


はなからバカにして、痴れもの扱いのウワサ話をするのを目の当たりにしましたから、


さもありなんと想像されます。


のんびり、展覧会なんか見ていていいのかなと、


焦る気持ちが沸いてくるのですが・・・さりとて何ができるわけもなく・・・


 


 


ところで、東京ミッドタウン。


おさーれなエリアとして田舎もののおばさんには最も縁遠いような気がするのですが、


館内、意外と心地よいのです。


吹き抜けには竹なんか植わってます。


 





 

 

・・・て、こんなところで、竹、育つの!?と疑問に思い、

恥をしのんでコンシェルジェのお姉さんに聞いてみたら、

本物の竹ではありますが、細工してあるので、ここで生育しているわけではない、

とのこと。

お花でいえば、プリザーブドフラワーみたいになってるんでしょうかねー。

 

そして、この写真で竹の奥に、白い橋のようなものがかかっていますが、

この空中通路、和紙っぽいもので装飾してあったので、ついでに、

美しの和紙展の期間中だから、和紙なんですか?と聞いてみたら、

よくぞ聞いて下さった!的に感動され(笑)、

どうやら、当初からこのミッドタウン、和の伝統をコンセプトに設計されているそうで、

竹もしかり、和紙の通路もしかりなのだそうです。

 

これ、掘木エリ子さんというアーティストさんの作品だそうで、

3つの和紙ブリッジからなり、一番上(3階)が太陽、二番め(2階)が森、

三番め(写真のもの。ここが一階で、人が歩いているのは地下)が、

神社の注連縄をモチーフにしたデザイン。

全体で鎮守の森となっているとか。

 

更に、正面エントランスが、神社の鳥居をイメージしたものなのだとか。

これ・・・鳥居?に見えなくも・・・いや、見えな・・・ごほ?(笑)

 




 

そして写真ないのですが

この鳥居を入ると水が落下するモチーフがあり、それが手水を表し、

その奥に上の鎮守の森がある、という形になっているのだそうです。

 

他にも柱ごとに作家もののアートが埋まっているなど、

かなり面白い空間になっています。

お洒落には縁遠くても、なんとなく居心地良く感じるわけがわかったような・・・(笑)る

 

ちなみにこれらのアートコンセプトは、HPなどでも明言されておらず、

なんと、ユビキタスシステムを利用した、館内有料ツアーに参加すると、

説明が流れ、資料ももらえるのだそうです。

うーむ。

・・・

こういうところは、ステキな殿方とわくわくまわりたいものだ・・・

なんでうちのパパ、こういうのにまったく興味ないんだ・・・

っていうか・・・

「なんでうちのパパ、ステキじゃないんだ;;;;;;」(爆)。

 

 

さてさて、こんな場所に、今日はパパが家にいるので、ゆう君のこと気にせず、

ゆっくりいられるので、何か洒落たものでも食べて帰りたい・・・

と思ったのですが・・・有名パティシエやショコラティエのお店いっぱいありますしね!

でも、どうにも入りなれないもので(^^;

また、こないだ麻布十番で入った、緑茶のお店、くーつカフェに入りこみました。

おはぎと抹茶を・・・ってこないだとまったく同じ(爆)。

しかし、ここでは抹茶がマックのコーヒーみたいな紙カップで出てきて、

更にカジュアルなことにびっくり!

写真取りそこねたので、自分用お土産に買ってきた、

和三盆の干菓子を、パチリ(笑)。

 




 

 

 

 

ついでに、ゆう君とパパには晩御飯用に平田牧場のとんかつをセレクト!

2時間近くかけて大事に持ち帰り、

パパに「平田牧場って知ってる?そこのとんかつだよ!」って得意げに報告したら、

「知ってる!モンテディオ山形のスポンサーだよ!」

って・・・サッカーかいっ(^^;(^^;(^^;(笑)


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コメント 3

canaa

ゆうくん「ぱぱ、ままがブログで、ぱぱのことステキじゃないって言ってるよ’’)」
ぱぱ「なに! (おろろ)」
by canaa (2009-10-11 19:38) 

★ASA☆

和紙展ですか!こういうのも面白いですね^^
手漉きはきっと無くならないですよ!
機械では、ある程度の品質までしか作れないですもん。
by ★ASA☆ (2009-10-11 20:48) 

まるさ

♪ かなさん、しーーーーっ(>_<)ノwww

♪ ★ASA☆さん、今朝の朝日新聞天声人語で、
都内の紙の博物館でも「手漉き和紙の今~日本の心 2000年紀 「和紙總鑑」~」
という企画店をやっていると書いてありました。
全国に残る1070の和紙の見本帳作製にあたっての企画だそうです。
これも行ってみたいなーと思っています^^
by まるさ (2009-10-12 20:10) 

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